お台場K邸リノベーションOdaiba K Apartment

お台場K邸リノベーションOdaiba K Apartment

場 所
東京都港区お台場
築年数
9年
面 積
121㎡(36坪)
総費用
3,800万円(工事費)/600万円(設計料)

外国滞在中に帰国後の暮らしを考えての高層マンションリフォーム

お台場の高層マンションのリノベーションプロジェクトです。このマンションのリフォーム計画を練って工事をするタイミングは、まだご一家で外国に居住中だったので、メールでご要望や図面のやり取りを、スカイプでお打合せをしながら、ご出張の際に纏めてショールームを回って打合せをするという変則的なスタイルで設計を進めました。

高層マンションの高層階で、天井が高く(CH=2700)、湾岸の景色が広がる、とても開放的な空間でした。リフォーム前は3LDKだったお宅を、3LDK+DEN(書斎)を作りたいとのことで、事務所では珍しい部屋数を増やすタイプの間取り変更リフォームでした。窓のレイアウトから、どうしても無窓の部屋ができてしまうので、書斎は居室と考えず(べっどのある居室と考えると、法規上の採光基準を守らなければならないのです)、リビングダイニングの奥に、スチールサッシ製の窓を設け、ウッドブラインドの開閉で視線をコントロールする小部屋を作りました。

キッチンは収納量を重視したセミオープンタイプとして、お子さまたちの軽食や奥さまの趣味を展開できる対面ドライ・カウンターを設けました。ダイニング空間は壁と天井をウォールナット羽目板で囲い、開放的なリビングに対して、少しこもった感じの安定感のある空間としています。キッチンのドライカウンターとテレビが並ぶ壁面に、どうしてもお子さまの居室への扉が来てしまうので、タイル張りの壁と目地を揃えたカラーガラス製の扉とし、閉じた時には一つの壁面として見えるようにデザインしています。

(2017年8月8日更新)

ダイニングとキッチン

天井を羽目板張りにしたダイニングから、正面に対面型ドライカウンターのあるキッチンを眺めた様子です。正面奥の左側のニッチが冷蔵庫置き場で、その背面には大容量のパントリー収納があります

リビングダイニングと書斎

大理石調タイル張りの壁沿いに、テレビ置き場と子供部屋への扉、ドライカウンターと並んでいます。正面左はスチール製サッシの奥が書斎スペースで、その右隣が玄関への引き戸となっています

リビングダイニング

ダイニング天井に張ったウォールナット羽目板は、そのまま直角に折れて、壁まで下がってきています。右奥の通路は主寝室と子供部屋とトイレに通じる廊下となっています。

リビングダイニングのビフォー&アフター

リフォーム前は開放的ではありましたが、梁や下がり天井が目だった凸凹した空間でした。リフォーム後は天井のラインだけでなく、ダウンライト照明や天井カセット式エアコンの位置まで調整して、きれいですっきりした空間となっています

ダイニングキッチンのディテール

キッチンの対面カウンターの真横に設けられた子ども部屋への扉は、壁の大理石調タイルと色合わせをしたカラーガラス張りで、タイル目地と合わせたデザインの掘り込みの特注取っ手で、フラットに仕上げています

セミ・クローズドのキッチン

ドライカウンター奥のキッチンは使い勝手の良い一文字タイプのレイアウトです。背面には調理器置き場のカウンタ―に加え、食器収納やパントリーが広がっています

書斎

書斎には造り付けのテーブルを設け、リビングダイニング側の窓はウッドブラインドで自然光や家族の視線をコントロールすることができます

洗面と浴室

コンパクトな洗面ですが、収納量を厳密に設計し、ご家族4人分リネン類や下着も収納できる計画としています。奥に見える浴室は既製品のユニットバスを使っています

トイレ

きちんと手を洗える手洗いボウルを設けたスタイリッシュなトイレです

玄関ホールと廊下

玄関の上がり框上には、壁の凹凸を利用した小型の収納を設けています。下部や靴ベラや靴の清掃道具を入れる収納で、上部はスリッパ収納となっています。壁面も収納と合わせたパネル張り壁とすることで、収納そのものが壁に隠れる設計となっています