西麻布N邸リノベーションNishiazabu N Apartment

西麻布N邸リノベーションNishiazabu N Apartment

場 所
東京都港区
築年数
15年
面 積
227㎡(69坪)
総費用
10,000万円(工事費)/1,500万円(家具)/1,200万円(設計料)

100平米超えのリビングダイニングのあるメゾネットマンションリノベーション

230平米と都内でも有数の広さのあるメゾネット(二層)かつペントハウス(最上階住戸)のスケルトンリノベーションです。

従来は4LDKの間取りでしたが、とにかく大きなリビングダイニングが欲しいとのご要望で、2つの寝室をなくす代わりに100平米を超える広さのリビングダイニングを確保しました。メゾネット上階への室内階段を中心に挟んで、大きなL字型のソファのあるリビング、長さ2400ミリの大理石天板の食卓と白いグランドピアノのあるダイニングを作りました。ダイニングエリアには、ワインセラーを埋め込んだバーコーナーや、当初からあった実際に使える暖炉をリ・デザインしたラウンジコーナーを設けています。リビングダイニングを一つの空間として認識してもらうために、壁面一面を大理石パネルと真鍮目地のデザイン壁としています。また、ロフト階段の裏にある構造柱は動線の邪魔にならないように円形に形を整えて、モザイクタイル張りとしています。

トップライト付きの玄関ホールからLDへの動線も整理して、玄関扉を開けると吹き抜け越しにLDへの両開きの扉(シャム柿鏡面磨き仕様)が見えてくるレイアウトとしています。玄関からはキッチンへの勝手口とシューズイン・クローゼットへの扉がありますが、それらは造作収納やカラーガラス張りの壁とデザインを合わせることで、目立たないデザインとして処理しています。キッチンは大型シンクと大型オーブンを設けたクローズド型、リビングの階段裏には手作りのガラスタイルを張った来客用のトイレと手洗いを用意しています。

リビングの隠し扉裏にはプライベートゾーンへの廊下が繋がっています。2つのクイーンサイズベッドを並べて置ける大型の主寝室と、マグネットもつくガラス製ホワイトボードと二段ベッドのある子ども部屋があり、更にご夫妻別々の大型ウォークインクローゼット、広い洗面と変形ながら大型浴槽のある浴室を設けています。

 

(2020年9月26日更新)

ダイニング-1

ワインセラーを組み込んだバーコーナーと、暖炉のあるラウンジコーナーのあるダイニング空間です。2.4メートルの大理石天板のダイニングテーブルの上には、枝状に丸形照明が並ぶユニークなペンダント照明を用意しました

ダイニング-2

バーコーナーのシャム柿の突板は、そのまま直角に曲がって、キッチンへの引き戸へと繋がっています。同じ突板ながら、鏡面仕上げに磨いた、玄関ホールとの間仕切りの両開き扉が右奥に見えています

ダイニングのビフォー&アフター

リフォーム前はバラバラだった暖炉と造作家具という建築要素のボリューム感を揃えた上で、それぞれの前に家具をレイアウトしラウンジコーナーとダイニング空間をつくりました

リビング

ミノッティの大型L字型ソファーを壁際に置き、背面には造作収納とお子さまたちの勉強コーナーを設けたリビングです。テレビはプロジェクターと昇降式のスクリーンで、空間を邪魔しないように配慮しました

大理石と真鍮目地の壁

リビングダイニングの大きな壁面は、大理石のダークセルベのパネルを真鍮目地を入れながらランダムに張るスタイルで仕上げています。建具やスイッチが入る箇所は、レザー張りとしてアクセントにしています

リフォーム前のリビングダイニング

220平米を超える広さがありながら、4LDKの間取りだったため、リビングダイニングがそれほど広く感じられませんでした

ダイニングのワインコーナー

大型ビルトインスタイルのワインセラーは造作家具に埋め込み、左にバーコーナーを、右にキッチンへの入り口を配しています。壁の大理石パネルと真鍮目地もワインセラーコーナーの上部にまで繋がっています

キッチン

バイブレーション仕上げのステンレスカウンターのある大型キッチンです。2種類の塗装と突板、白い高透過ガラスと大判タイルのキッチンパネルを組み合わせています

玄関ホール

ペントハウス(最上階住戸)ならではのトップライトと吹き抜けのある玄関ホールです。上部からお手持ちのペンダント照明を吊るし、昼の自然光だけなく、夜も明るさをもたらしてくれる光の井戸となっています

玄関ホールからSICへの扉

玄関ホールにはキッチンへの勝手口、そしてこの写真に見える大型シューズイン・クローゼット(SIC)への入り口がありますが、左右の壁仕上げや収納扉とデザインを併せることで、それらの建具を隠しています

天然シャム柿突板の両開き扉

玄関ホールからリビングダイニングへの入り口は、天然シャム柿の突板を鏡面塗装に仕上げた両開きの印象的な扉で作っています

子ども部屋

青をテーマカラーにしたお子さまの寝室です。冒険心を誘う二段ベッドや、マグネットも使えるガラス製のホワイトボード配置しています

洗面

かつてお風呂があった場所を洗面にし、以前の洗面とユーティリティーがあった場所を浴室にして、それぞれの空間を大きく広げています。クオーツストーンのカウンターにカラーガラスとミラーを多用した、リッチな洗面となりました

浴室入り口

小さなお子さまがいらっしゃるので、かつては水回りの奥にあった浴室を手前に持ってきて、のぞき窓から内部の様子を見ることができるようにしています。浴室入り口には小さなベンチとハンガーパイプを設け、着替え場所を確保しています

変形のオーダーユニットバス

とにかく広い浴槽と洗い場が欲しいとのことで、変形な空間を最大限に活用できるレイアウトを考えたオーダーのユニットバスです。ジャクソン社の半円形浴槽の正面壁にはアクセントとなるタイルを張っています

手洗いコーナー

お子さまやお友達が家に来た時にすぐ手を洗える手洗いコーナーです。来客用トイレの手前にあり、壁には手造りのガラスタイルを全面にはっています

生まれ変わった暖炉

マンションでは珍しく、建設当時から実際に使える暖炉が設置されていました。以前のオーナーは使ったことがなかったようですが、子どもの教育のためにも使いたいとのことで、空間のインテリアと合うようにデザインを大きく変更してモダンな作りとしています

ワインコーナーの詳細

ワインセラーを組み込んだ造作収納は横は、フリッパー扉(引き出した扉を押し込んで仕舞えるスタイル)でバーコーナーを隠しています。リビングへの入り口扉と同じシャム柿突板を使っていますが、こちらは艶消しとしています