広尾K邸 戸建てリフォームHiroo K Residence

場 所
東京都渋谷区広尾
築年数
30年
面 積
120㎡(36坪)
総費用
1,200万円(工事費)/200万円(設計料)

3世代5人が仲良く暮らす二世帯住宅リフォーム

3世代の5人の家族が暮らす、玄関一つ+水廻り一つパターンの二世帯住宅の耐震補強を兼ねたデザインリフォームです。

リビングは南に面した大きな窓からの庭の緑と空の眺めを意識して計画しました。壁・造作収納の白と、家具と床の濃い茶色の2色を基調とし、差し込む光の濃淡によって空間を印象付けています。耐震補強により新たに作った構造壁は、造作家具や天井に関連づけてデザインし、空間の邪魔をしないことを心掛けました。

1階のお母様が使っているお茶室兼寝室は、壁を耐震補強すると同時に、防音処理し、子供たちの音に煩わされないよう配慮しました。2階は従来は、全てが一室で、家族それぞれのベッドコーナーが設けられているだけの緩やかな間取りでしたが、子供が成長した事に合せて、それぞれの寝室を設けました。納戸として使われていた北側の部屋には、大きなトップライトをつけた上で、若夫婦の寝室としています。子供の部屋割りも、窓を生かした形で、なるべく広さに偏りが無いようにレイアウトしました。

(2017年8月23日更新)

リビング

シックな家具とソノクリン無垢材のダークなフローリングがマッチした落ち着いたリビングです

リビングカウンター収納

大工さんに加工場で作って貰った箱と現地でカットしたカウンター材を組み合わせた、ローコストながらデザイン性に富んだ造作家具です

造作カウンター家具のディテール

シナ合板の白拭き取り塗装で品よく仕上げて貰った造作家具です。正面壁のニッチは小物置き場です

窓際の造作家具

リビングの長いカウンター家具と揃いのデザインで作った窓際の造作家具です

リフォーム前のリビング

家具や照明はほぼ同じながら、全体に統一感がない空間でした

玄関の造作収納

既存の窓や枠を活かし、形を合わせて展開した造作家具です

リフォーム前後の一階平面図

薄いベージュが共用部分です。南側グリーン部分がお母様の寝室で、お茶のレッスン室をかねています。かつては段差があったトイレを玄関ホールとフラットに合せ、、段差がついてしまう洗面については、スロープを設け、バリアフリー仕様としています。赤い点線部分が耐震性向上のために補強した箇所です

リフォーム前後の二階平面図

かつては全体が繋がっていた寝室を、子供(長女と長男)の成長に合せて分割しました。北側の納戸には新たにトップライトを設け、若夫婦の寝室とウォークインクローゼットとしています。窓を一つも潰さないことと、光と風の流れを考えることと、一階の壁位置になるべく合せて、新しい壁を作ることを心掛けてリフォームしました