- 場 所
- 東京都世田谷区成城
- 築年数
- 12年
- 面 積
- 153㎡(46坪)
- 総費用
- 8,000万円(工事費)/1,500万円(家具)/1,200万円(設計料)
成城Z邸リフォームSeijo Z Apartment
成城Z邸リフォームSeijo Z Apartment
クラッシク・エレガントな空間とモダン家具のマッチング
世田谷区成城の駅近にある築12年の低層高級マンションのリフォームです。
アート好きのご両親から受け継いだ数多くのアートや調度品、実家で使われていた想い出深いステンドグラスやクラシカルな照明器具などを、活かした住まいにリフォームしたいとのご要望でした。
変形のリビングダイニングは、窓サッシに小壁を作り、床仕上げや天井装飾も変えて、リビングとダイニングのエリアに区分けをしています。大きな玄関ホールと長い廊下は、フレンチヘリンボーン張りの床とベージュ色塗装の壁で温かみのあるギャラリー空間へと変えています。キッチンやユーティリティー、ウォークインクローゼットはレイアウトを大きく変えて、書斎から一直線でキッチンを抜けてダイニングへと通り抜ける裏動線を作りました。広い来客用トイレはグリーンを、二重壁でカーテン溜りを隠した主寝室と飾り棚を設けた書斎はライトグレーをベースカラーとして性格づけをしています。
古い家具とアート&調度品の置き場所、飾り場所から、新しく購入する家具やカーテンまでインテリアコーディネートのお手伝いもしています。
(2024年5月22日更新)
ダイニング1
L字型でメリハリのなかったリビングダイニング空間は、天井のデザインと床フローリングの張り分けで、それぞれの空間に分割しています。リビングルームにはモダンなミノティの家具をレイアウト。天井には懐の浅い折り上げ天井を設け、LEDの間接照明を仕込みました
ダイニング2
壁塗装色や枠の色はご入居後に、何度か塗り替えています
ダイニング3
部屋の形に添って繋がっていたLDの開口部は、ダイニングに左右対称なクラシカルなカーテンを設置するために文節化して、一部袖壁を作りました。天井にはモールディングとレーリングを回し、リビングと比べてよりクラシカルな空間としています。センチュリーのダイニングセットと、窓際にはフラナガンの彫刻が置かれています
リビングダイニング
モダンなリビングとクラシカルなダイニングがL字型に繋がっています。リビングだけでなく、書斎や寝室、洗面所とお風呂までB&Oのステレオシステムが組まれ、シームレスに音楽を聞くことが可能となっています。
リフォーム前のリビングダイニング
マンションの外壁補修工事中でしたが、ジグザクに続いたアルミサッシとフラットに続く天井は、ユニバーサルすぎて、どこにどのような家具を置いてよいのかの判断に困るような空間でした
書斎
ご自宅でお仕事をなさるお客さまの仕事部屋です。壁にはクレーの版画が、部屋のコーナーにはご実家で使われていたティファニーのアールヌーボー調のペンダントライトが吊られています
書斎2
書斎と奥の主寝室は扉なしで、繋がっています。ちょうどベッドの位置が隠れるように、両側方使える壁面収納を目隠しとしています
書斎3
書斎側の収納には、奥さまの宝飾品を飾る飾り棚を設けました
ウォークインクローゼット
中央にベルベットを天板に張ったアイランド収納を設けたウォークインクローゼットです。華やかなシーリング照明はお客さまが見つけてくださったものです
キッチン
シンプルなキッチンは、ダイニングから奥のユーティリティーへと通り抜け型のレイアウトとなっています。シンク前の壁面には大判の大理石柄タイルをブックマッチで張っています
洗面
主寝室から出入りできる洗面所は、大理石カウンターにシングル洗面ボウルタイプで、トイレを併設しています。正面上のメディスンキャビネットは一部を飾り棚とし、トイレ上はカラーガラスとしています
洗面&浴室
洗面所の床は二種類のタイルのボーダー張りとして、洗面カウンター家具も一部框扉として、クラシカルなデザインとしています。ステンレス枠と透明ガラスで洗面と繋がった浴室は、キッチンと同じ大理石調の大判タイルを張っています
浴室
シンプルな浴室は、質感にこだわっています。鋼製ホーローのカルデバイの浴槽、ザラッとした床タイルは浴室床とデザインをつなげ、壁面には鏡面のタイルを使いました
来客用トイレ
グリーンの塗装壁と大理石調タイルの来客用トイレ。手洗いは独立型のペデストールタイプで、エレガントな水栓とクラシカルな楕円形の木製フレーム付き鏡を使っています
来客用トイレ2
広めのスペースを取ったトイレには、コンパクトなアンティークコンソールと小型照明を飾っています。壁面一面だけは大理石モザイクタイルで仕上げていますシンプルな浴室は、質感にこだわっています。鋼製ホーローのカルデバイの浴槽、ザラッとした床タイルは浴室床とデザインをつなげ、壁面には鏡面のタイルを使いました
ギャラリー廊下
お客さまは、相談の最初からこの長い廊下は見せ場の一つとしたいとのことで、フレンチヘリンボーンの床仕上げが指定されていました。ヘリンボーンにはボーダーを回し、他の部屋と共通で20センチの背が高い巾木、ダウンライトを設けずに天井のコーブ照明で明るさを確保する仕上げとしています。当初からこの屏風を額装してギャラリーのように飾ることを計画していました
玄関ホール
大理石のビアンコブロイエを張ったタタキと、フレンチヘリンボーンの床の上に大きなペルシャラグを敷いたホール。左側リビングダイニングからの光を取り込むために、実家で使われていたステインドグラスを壁に埋め込んでいます
玄関ホール2
長方形の玄関ホールには、壁面にカットミラーを貼り、天井は楕円形のレーリングを回し、お客さまとアンティークショップで一緒に探したアンティークのペンダント照明を2灯吊るしました
主寝室
落ち着いたグレートーンで纏めた主寝室。正面壁のブラケット照明はお客さまがアンティークショップで見つけたアールデコ期のもの
主寝室2
かつては3つの寝室が並んでいた北側の個室群を主寝室と書斎に纏めています。サイズが違う窓が並んでしまうので、窓の前にもう一枚壁を作り、その裏にカーテンを引きこむことで、絵画や調度品を飾る壁の面積を増やしています。ベッドのヘッド側のニッチ奥の壁面は、ウルトラスエードのパネル張りとしています