代官山T邸リフォームDaikanyama T Apartment

代官山T邸リフォームDaikanyama T Apartment

場 所
東京都渋谷区代官山
築年数
5年
面 積
142㎡(43坪)
総費用
3,500万円(工事費)/1,000万円(家具)/500万円(設計料)

ハード&クールなスタイルを象徴する「グラスルーチェ」

築5年のマンションを間取りをほとんど変えずに石、金属、ガラスといったハードな仕上げ材料とハイエンドなガジェットを組み込んでラグジュアリーにリフォームしました。

リフォーム前は全体に白い素材で纏めたクセのない無味無臭の空間でした。
そこで、玄関からリビングに掛けての壁に濃灰の大理石を張り、そこを起点に特注の黒檀突板の建具、ガラスと鏡の袖壁、壁付けのテレビキャビネットを配置していきました。
使える素材や設備は活かしながらも、少しでも違和感がある建具や造作家具はすべて作り直して空間のスタイルを整えています。

玄関とメリハリなく繋がっていた廊下はきちんと区切りを作り、ギャラリーと収納を兼ねた廊下に変更しました。
通路幅のバランスが悪かったキッチンは、背面の来客用トイレと納戸と併せて再レイアウトしています。室内犬を飼うスペースは洋室1の収納部分を活用、リビング側からニッチを作りました。

主寝室は、逆梁で出っ張った腰壁を活かして上部に収納を、サイドに造り付けの書斎机を配置しました。正面はガラスにテレビを埋め込んだグラスルーチェを採用しています。
その他、リビングのエタノール暖炉、浴室のアートパネル、特注のLED照明、ステンレス製の特注プランターなど高級ガジェットが多数組み込まれています。

家具、調度品、アート類のコーディネートもほぼお手伝いいたしました。

(2018年7月9日更新)

ダイニングから見るリビング

ベランダ側の鬱蒼とした緑が見えるリビングダイニング空間。家具やアート類はすべてこの空間のために選びました

リビングからダイニングを見る

濃灰の石張り壁と天井から吊ったエタノール暖炉、突板張りペンダントライトで構成しています。照明も素材に合わせてすべて再計画しました

エタノール暖炉

天井から吊り下げたステンレス製暖炉(燃料はバイオ・エタノール)。実際の暖房効果以上にスタイリッシュなオブジェとしての要素を重視して設置しています

リビングダイニングの石張り壁

玄関ホールから繋がる壁の石張りは目地なし。硬質感を重視して照明をリズムよく配置しました。折り上げ天井はダイニングのサイズを考慮して縮小しています

ダイニングの家具、アート

食卓はダイアモンド・テーブル(モルテーニ)、椅子はフリント(ミノッティ)、照明はコンパス(フロス)、壁際のアートはサブジェクト・マター

ペットスペース

リビングのソファ背部にレイアウトした小型犬2匹のためのスペース。背面の収納の下部スペースを利用。木製のフェンスは取外し可能


リフォーム前のリビング

高級感があるロビーなどの共用部に比べて、華やかさが圧倒的に欠けていたリビングダイニグ。白基調でまったくメリハリを感じさせないインテリアでした

リフォーム前後のリビングダイニング

白基調のメリハリの乏しい空間を、石張り壁、突板扉、照明計画でガラリとイメージチェンジしました

玄関ホール

ハードとクールの素材を組み合わせた玄関ホール。壁のアート作品とベンチもコーディネートしています

玄関ホール2

リビングへの建具は特注の黒檀突板。建具右側はホールからリビングへ石張りが延びる様子を見せるためにガラスとし、左側は鏡張りとしました

建具の詳細


突板屋さんで見つけた大柄な黒檀(エボニー)の突板と特注の鋼製取手のディテールです

ギャラリー廊下


廊下の右側はギャラリー、左側はクローゼット収納。突き当たりは姿見の鏡張り

リフォーム前後の玄関ホール

建具左右のガラスと鏡で不思議な立体感が生まれました。左手にギャラリー廊下が続きます

主寝室

ベッドのヘッド側に逆梁を逆手に取った上部収納を設けています。窓際に造作の書斎テーブルを配置

主寝室の収納

ウォールナット張りの背面収納は一部をオープン棚にして書斎コーナーと繋げています

主寝室のテレビ

ミラーガラス張りのパネルの背部にテレビを隠しています

グラスルーチェ

ミラーガラス背部のテレビ(オフ・オンにした状態)。ガラスサイズに合わせた収納を左側に設けています

浴室

既存の水栓と照明はすべて交換しました。天井にレインシャワー、壁に浴室用テレビを設置。正面壁に耐水性のアートパネルを取り付けてイメージを一新しています

来客用トイレ

背面の壁を大理石張りとしました。同じく大理石のカウンターでウォールナット突板の洗面台を作り直しています

バルコニーの植栽

道路際の植栽との相性を考慮しながらも、室内のクールなイメージとも合わせている植栽計画。窓際のプランターボックスはステンレス製の特注品

リフォーム前後の平面図

間取りの変更は玄関ホールからリビングダイニングへ繋がる扉の位置くらい。廊下には収納を新たに設けました。キッチンの通路幅を狭めることで生まれた空間は来客用トイレと納戸に変更。それ以外は仕上げ材の大規模な模様替えと寸法の微調整のみです