千代田区M邸リノベーションChiyodaku M Apartment

千代田区M邸リノベーションChiyodaku M Apartment

場 所
東京都千代田区
築年数
32年
面 積
138㎡(42坪)
総費用
6,600万円(工事費)/1,000万円(設計料)

漆喰と素の素材がおりなすシンプルライフ

色々な経緯があって、最初にご相談があった時点でスケルトン状態になっていたマンションのリノベーションプロジェクトです。

3方向に窓がある角位置で、大きなルーフバルコニーがあるお部屋だったので、明るさと風通しを重視したリフォー鵜間取りを考えました。インテリアは漆喰をベースにして、なるべく素材の素の状態を飾りなく見せるスタイルになさりたいとのご希望でした。

キッチンは、調理カウンターはステンレス、アイランドカウンターは大理石として、節のある突板の扉に大判タイルの壁とステンレスのフレームを廻すデザインとなっています。食器棚も造作家具で壁や建具と一体に作りました。ダイニングの窓際には、長い造作カウンターを作り、廊下や洋室との境は武骨なスチールの特注サッシで間仕切っています。

ダイニングは以前よりお手持ちのウォールナット無垢材の存在感のあるテーブルに北欧系のダイニングチェアを合わせ、ガラス作家ピーター・アイビーの繊細なペンダント照明を合わせています。リビングにはピエール・ジャンヌレのオリジナルのチェア(布地は張替え)を3脚そっと置いただけのシンプルな空間となっています。

玄関は緑色の天然大理石と打ち放しコンクリート風の左官に漆喰の空間に、奥さまの日本の骨董やヴィンテージ小物に現代アートを合わせて設えとなっています。トイレや水回りは、グレーの塗装食に大理石調のタイルと天然木の突板を合わせたコーディネートです。

建築工事が終わった後は、お手持ちのヴィンテージ家具やアート作品を飾って、ギャラリーのような住まい方を愉しんでいらっしゃいます。

(2021年10月27日更新)

キッチン・ダイニング

オーダーキッチンのリネアタラーラのショールームにあったスタイルに一目ぼれした奥さまと一緒に作ったカチッとしたキッチンに、耳付きウォールナット無垢材のテーブルを合わせています。

リビングダイニングキッチン-1

天井と壁は漆喰で塗り回した落ち着いた空間に、ステンレスと突板と灰色大判タイルで組んだキッチンや、黒いスチール建具が配されたシンプルな空間となっています。

リビングダイニングキッチン-2

大きなLDK空間の中で、ジャンヌレのオリジナルチェアや、キッチン、食器棚もインテリア要素として、さりげなく置かれたかのようなレイアウトを目指しました。

キッチン-2

多様な素材を使ったキッチンですが、色味や素材感を丁寧に組み上げたので、違和感がない自然なスタイルに纏まりました。

リビングダイニングキッチン-3

キッチンから見たダイニング。窓際には、超ロングカウンターの造作家具を設け、お好きな小物を置いてギャラリー的な生活を楽しんでいらっしゃいます。

玄関ホール-1

天然大理石のアイリッシュグリーンをタタキと上がり框に使った玄関ホールです。既存玄関扉の横は姿見の鏡としています。

玄関ホール-2

玄関正面の壁はコンクリート打ちっ放し風の左官仕上げとなっています。お手持ちのコンソールに骨董や現代アートを合わせた設えで迎えてくれます。

洗面脱衣-1

大理石のチッポデグレ柄の大判タイルと施主支給の黒い洗面ボウルをベースに組み上げた洗面脱衣室です。右側の壁面収納の内部に洗濯乾燥機スペースがあります。

洗面脱衣-2

浮かせた手洗いカウンターと上下に間接照明を組み込んだメディスンキャビネット。シック色味と素材で落ち着いた空間に仕上がりました。

浴室

東京バススタイルのオーダーユニットバス。サブウェイタイルとクラシカルな水栓の組み合わせです。

来客用トイレ

キッチンカウンターと同材の天然大理石オイスターホワイトを使った手洗いカウンターです。