品川N邸リフォームShinagawa N Apartment

品川N邸リフォームShinagawa N Apartment

場 所
東京都品川区
築年数
17年
面 積
122㎡(37坪)
総費用
 -

エレガントモダンなオープンキッチンの解放感

品川にある高層マンションのペントハウス(最上階)住宅にお住まいのご夫婦から、子育てが終わり、これから夫婦二人で快適に住まわれたいとのお話を伺いスタートしたプロジェクトです。

奥さまの一番のご希望がキッチン部分のリフォームでした。かつては、リビングダイニングと切り分けられて、クローズド型になっていた奥行きのあるレイアウトを、開放的なオープンキッチンへ作り変えています。リビングダイニングと一体化したキッチンには、奥行きのあるペニンシュラ(半島型)カウンターを作り、梁を避けたギリギリの位置の隠れたガスコンロを設け、オープンなカウンターにシンクを設けることで、隠れたコンロ廻りと見通しの効くシンクを実現することができました。カウンターには両面使いの収納を作り、ダイニング側からはチーク木目の扉で家具的に見えるデザインと、キッチン側からは掃除が楽な機能的な塗装扉と二面性を持たせています。

リビングダイニング空間は折り上げ天井の形状変更や、窓周りのカーテンボックスの納まり変更などのディテールを積み重ねることで、使える空間を広く、より開放感が出るように工夫しています。梁で囲まれたダイニング壁には奥さま好みのパネル装飾を設け、反対側の窓下の既存カウンターは、天板を大理石に交換し、扉にシートを張り回して、コストパーフォーマンス良く改造しています。

玄関から廊下を経てリビングへと繋がる大きな壁面には、既存収納扉をシート張りでデザイン変更しつつ、大理石タイルを張り、グレード感を演出しています。大型テレビは壁掛けにして、AVボードは特注で壁から飛び出る形の造作家具で作っています。出っ張り引っ込みが多く、広さの割には解放感が乏しかった玄関ホールは、寝室の入り口扉の向きを変え、正面壁にパネル装飾が施され、既存収納を再利用しながら、細かいディテールデザインが加わったことでシックに生まれ変わっています。

 

(2020年8月19日更新)

ダイニングとキッチン

壁を撤去して、ペニンシュラ(半島)型のカウンターを伸ばしたオープンキッチンは、ダイニング側は家具調の素材で作り、キッチン側は収納と機能を合わせ持つデザインとしています

リビングダイニングとキッチン-1

天井には梁型が、壁には柱型がガタガタと主張する空間でしたが、柱と梁の出っ張り寸法を合わせて、グレー色のフレームを廻した奥にパネル壁を設け、ニッチのように見せています

ダイニングとキッチン

ほぼ正方形で、家具レイアウトが難しいリビングダイニングですが、窓周りのカーテンボックスの整理や、折り上げ天井のデザイン変更などで少しでも広く使えるように工夫をしています

ダイニングキッチンのビフォー&アフター

キッチンの壁が取れてオープンになったこと、ペンダント照明でダイニングエリアを規定したことで、全体的に空間の広さが2割増しに感じるようになりました

オープンキッチンから望むリビングダイニング

以前は3人のお子さまたちの食事を作るだけで余裕がなかったという奥さまは、今はお子さまたちも独立なさって、リビングダイニングのご主人さまとお話しをしながら調理ができるようになったと喜んでくださっています

リビングダイニングとキッチン-1

左手窓際のカウンター収納は既存を活かして素材を変えて再生させたものです。廊下から壁掛けテレビのある壁まで大きく大理石タイルを張り回しています

オープンキッチン

二面性を持つキッチンは、カウンター材を3種類、扉の仕上げも3種類を用いて、機能性と装飾性を兼ね備えるようにデザインしています。キッチン奥の扉は大容量のパントリー収納です

キッチンのビフォー&アフター

以前のキッチンはシンクとコンロと冷蔵庫が離れた位置関係にあり、とにかく歩く距離の長い調理作業となっていました。動線と収納から考え直したキッチンは、とにかく使い勝手良いと奥さまが喜んでくださっています

玄関ホール

それぞれの壁のデザインと素材を考えて、組み直すことですっきりとした空間に生まれ変わった玄関ホールです

玄関ホールのビフォー&アフター

正面の壁にアクセントとなるパネル壁を設け、右手は既存収納扉にシート張りでお化粧を施し、左手側主寝室への扉は、入り口の位置を変えて、新しい扉を壁と一体の仕上げとすることで、スッキリとしました

廊下の大理石と建具のディテール

左手はフロアヒンジで納めた廊下からリビングへの建具、右手の建具はご主人さまの書斎への扉となっています。二つの建具は取っ手位置を大理石の目地とも合わせています