品川Y邸リフォームShinagawa Y Apartment

品川Y邸リフォームShinagawa Y Apartment

場 所
東京都品川区大井町

築年数
42年
面 積
82㎡(25坪)
総費用
2,200万円(工事費)/330万円(設計料)

ヴィンテージマンションに圧倒的な収納量を

築42年のヴィンテージマンションをスケルトンリフォームしました。

中学生(女の子)と小学生(男の子)の子供2人の個室をつくるとともに、圧倒的に不足していた収納場所を確保することが主目的です。

日常的に散らかりがちなリビングダイニング、キッチンの現状を綿密に調べ、生活動線と収納の位置・量を検討しながら収納計画を立てていきました。収納方法そのものを造作家具のデザインに取り込んだかたちで設計しています。

収納を重点的につくったリビングは、天井をウォールナット羽目板張りにして一段下げ、コンパクトに集約された空間としています。対する窓側のダイニング・キッチンは、明るい色調で仕上げて天井も高くしました。

(2014年8月7日更新)

リビング

天井を一段落落として羽目板張りとし、ダウンライトを埋め込みました。正面のクローゼット収納と仕上げ面を揃えて一体感を持たせています

リビングの造作収納

収納量だけを考えれば壁面すべてを収納にしたほうが量を確保できますが、テレビを置く部分や飾り棚の部分には白い壁を残すことで抜け感を演出しています

LDK

木目調の落ち着いたリビングと明るいダイニング・キッチンのコントラスト。壁際のデスクはご主人のパソコン用と子供の勉強机を兼ねています。壁の後ろには隠し扉があります

リビングの入り口

収納の奥行きや梁の高さとの関係から、玄関ホールからリビングへの入り口がねじれた位置関係になりました。そのねじれをデザイン的に活用して少しずつすぼんでいくようなアプローチ空間をつくりました

ダイニングから望むリビング

羽目板張りの天井とクローゼットの扉が一枚の板を折り曲げたように見えます。天井の段差部分に間接照明を仕込んでいます

リフォーム前のLDK

子供の遊び道具や勉強道具、家事の書類などを片付ける場所がなく、どうしても乱雑になりがちな空間でした

キッチン

対面型のシンクカウンターと外壁に面したレンジカウンターのニ型キッチンです。冷蔵庫はシンク左側の袖壁の中に収納しています。排水管との関係でどうしても位置を動かせなかった洗濯機は正面右の開き扉の中にしまいました

キッチンの詳細

ガスレンジ正面の窓には油煙が付きやすいので、枠手前にガラスを張っています。リフォーム前は壁付けのプロペラファンだったレンジフードは、位置をずらしてシロッコファンに替えました

玄関収納

壁面に沿って大容量の靴収納をつくりました。梁下部分はすべて靴と傘の収納で、梁の影響で薄くなった部分には分電盤と手前に見える照明ボックスをつくりました。段差部分には木製の手すりと小物置き場をつくっています

トイレ

リフォーム前は洗面から出入りしていたトイレを、廊下から直接入れるトイレに変更しました。背面の収納と手洗いカウンターは新設です


主寝室

腰痛持ちのご主人のために床は琉球畳張りとしています。風の通り道となる場所なので、天井には部屋干し用の物干しを2本造作しました

ウォークインクローゼット

主寝室に付随するウォークインクローゼットは内部で廊下側から使う納戸と一体化しています。また、リビング側には通風用の隠し扉が隠されています

リフォーム前後の平面図

姉弟が一緒に使っていた寝室を二つの個室に分け、かつ3方向からアクセスできるウォークスルータイプのクローゼットを設けました。キッチンのレイアウトも大きく変え、リビングとダイニングが一体だったものを、うまく2つの空間に分けることができました