関西I邸リノベーションKansai I Apartment

関西I邸リノベーションKansai I Apartment

場 所
近畿地方
築年数
15年
面 積
80㎡+70㎡=150㎡(45坪)
総費用
8,000万円(工事費)/800万円(家具)/1,200万円(設計料)

2住戸合体&屋根裏空間を取り込んだ大空間リノベーション

当初のご相談は全く違う中古マンションのリノベーションのお話しでしたが、そこから紆余曲折を経て、お住まいだったマンションの隣接住戸をご購入なさって80平米+70平米で合計150平米の大型住戸に連結するという流れになったプロジェクトです(建築基準法的、消防法、マンションの区分所有法全ての問題をクリアしたうえで連結しました)。

低層マンションの最上階住戸(ペントハウス)ならでは特徴を生かして、屋根裏の大きな空間を各居室に取り込み、1住戸分約80平米全てをリビングダイニングキッチンとし、最大天井高さ4メートルの巨大空間を実現することができました。天井はお客さまからのご要望で不燃加工を施したウォールナットのルーバー天井となっています。元からあったロフト収納を木製仕上げで囲い、間接照明で照らすことでドラマチックな空間を作ることができました。対面型のオープンキッチンの隣には通り抜け型のパントリー収納を設けています。以前からお手持ちだったウォールナット無垢板のテーブルを加工して、黒御影石と真鍮と合体させてより大きなテーブルへと変化させています。

かつての隣接住戸側は寝室2つと水回りセットを設け、2住戸を繋ぐ廊下を設けました。水回りも大きな特注オーダーユニットバスを入れ、ダブルシンクの大型洗面とその奥にガス式乾燥機を備え付けたユーティリティーを設けています。モダンなLDKに対して、プライベートスペースは少しクラシカルなデザインとしています。

インテリアの家具はほぼ全てイタリア製ハイブランド家具で揃え、ダイニング上のペンダント照明は米国製、壁面にはやはりイタリア製の加工大理石を張って、華やかさを演出しています。

 

(2023年4月14日更新)

 

 

リビングダイニングキッチン-1

キッチンとダイニングとリビングをL字型に並べた約80平米の広さと最大で4メートルの天井高さのある大きなLDKです

リビングダイニングキッチン-2

天井からぶら下がるような木製ボックス部分が以前からあった屋根裏収納です。その周囲をL字型に取り囲むL字型の勾配天井はウォールナット材のルーバーで仕上げています

リビングダイニングキッチン-3

ダイニング空間上には大きなペンダント照明を吊るして中心感を演出しています

リビングダイニングキッチンのビフォーアフター

リノベーション前は80平米の広さに2LDK+浴室+洗面があったスペースを、ほぼ全てLDKに使っています。天井の高さも平均して30%はアップしているので、空間のボリュームが桁違いに大きくなりました

リビングルーム

リビングのソファセットの正面は加工大理石張りとなっています。当初は大型テレビを置く予定でしたが、あまりにこの壁が美しいので、テレビは中止として、大型スクリーンと短焦点プロジェクターで代用することとなりました

リビングダイニングキッチン-4

ダイニングの横には窓際に沿った収納を設け、L字型のコーナー部分にお子さま用の弁用コーナーを設けています

キッチン-1

対面カウンターにシンクを、背面カウンター側にガスコンロを設けた「二の字型」キッチンです

キッチン-2

シンクのある対面型ペニンシュラ(半島)型カウンターはダイニング側の家具とマッチするように石目調のカウンターとトープ色と木室の素材で柔らかいイメージとしています。カウンター奥に電子レンジを隠す収納をもうけています

キッチンと通り抜けパントリー

背面のコンロ側のカウンターは白と黒のシャープなイメージで仕上げています。キッチン正面に通り抜け型のパントリーがあり、その先に玄関ホールが繋がっています。ちょうど真正面直上にはロフト収納の明り取りの開口が空いています

玄関ホール

小型のベンチとミニ飾り棚付きの造作収納のある玄関ホールです。左手の扉先がパントリーで、(写真に写っていませんが)右側にSICの扉があります

洗面脱衣

全長3メートル超えの大型ダブルシンクカウンターのある洗面脱衣室です。その奥は引き戸でまじ切ることができるガス乾燥機付きのユーティリティーとなっています

浴室

特注で作ったユニットバスはアクリル製大型浴槽と大理石調タイル仕上げとなっています

来客用トイレ

ちょうど2住戸を連結する渡り廊下に面して設けられた来客用トイレには、コロナ下でもしっかり手首まで洗える手洗いを設けています

玄関と廊下のビフォーアフター

以前は細い廊下の先にあった玄関ですが、リノベーション後はほぼリビングと直結しています。右側の開口が隣接住戸への渡り廊下となっています

ダイニングテーブルとペンダント照明

特注で工務店に作って貰ったダイニングテーブルです。中央部のウォールナット部分が以前からお使いだった無垢一枚板の材で、その左右に黒御影石を連結し、真鍮製の千切り(チギリ)で固定しています。天井から吊るされているのはアメリカ製のペンダント照明です