- 場 所
- 東京都港区赤坂
- 築年数
- 12年
- 面 積
- 100㎡(30坪)
- 総費用
- 3,200万円(工事費)/200万円(家具)/500万円(設計料)
赤坂N邸リフォームAkasaka N Apartment
赤坂N邸リフォームAkasaka N Apartment
高層マンションのパノラマウィンドウを活かした岬の突端感
赤坂の高層マンションの100平米のお部屋のリフォーム事例です。関西と東京の二拠点居住のお客さまの東京の別宅(セカンドハウス)として使いつつ、リビングダイニングはお仕事のゲストルーム的にも使えるユニークな部屋へと改装なさりたいとのご要望でした。
リビングダイニングからは赤坂、青山エリアが見渡せる素晴らしい景観が広がり、まるで街に飛び出す岬のような円弧を描いた空間となっています。ほの暗い共用廊下から、玄関・廊下を経てLDにまで伸びる壁を、LDまで進んだ所で急角度で湾曲させて、岬の突端感を出すデザインとしています。洗面や収納の扉内包したカーブ壁には、テクスチャーを自由に出せる薄塗り金属調左官材を採用しています。
寝室兼仕事コーナーからの景観も楽しみつつ、来客時のプライバシーも保ちたいとのことで、間仕切り壁は特注のスチールサッシとして、内側に電動カーテンを仕込んで、見通しと視線のカットの両面を実現しました。
このプロジェクトは、共同設計者の3*D空間創考舎の石川利治さんと一緒に設計しました。
(2021年11月10日更新)
リビングダイニング-1
金属調左官仕上げのカーブ壁、カッチリとしたスチールサッシの間仕切りに、大理石調タイル張りの床にヴィヴィッドな家具やステレオが置かれたミックステイストな空間です
リビングダイニング-2
リビングダイニングは、赤坂・青山の景観とお客さまこだわりのステレオの音響、さらには天井に仕込まれたプロジェクターとスクリーンのバランスを考えてレイアウトされています
リビングダイニング-3
正面に見えるスチールサッシの奥に寝室が、右手のカーブ壁の裏に水回りが、その横にキッチンが隠れています
リビングダイニング-4
カーブ壁を曲がり込んだところに来客時にも使用するダイニングコーナーがあります
カーブする左官壁
岬の突端感を演出する左官仕上げのカーブ壁は、天井からのピンホールライトと床からのアップライト、さらには折り上げ天井からの間接照明で3重に照らされています
リビングダイニングのビフォーアフター
100平米で2LDKの間取りをリフォームで1LDKにしたことで、150度の広がりのパノラマが200度まで広がったイメージです。その中に高級ステレオセットやカラフルな家具が自由に置かれています
リビングダイニング-5
スチールサッシの奥には仕事コーナーを兼ねた寝室となっています
寝室兼仕事コーナー
仕事コーナーも兼ね備えた主寝室です
スチールサッシのディテール
リビングダイニングと主寝室を間仕切るスチールサッシは、窓際で直角に折れて、寝室からリビングに直接出入りできる扉を隠しています。スチールサッシの寝室側には間接照明と電動カーテンが仕込まれています
寝室の仕事コーナーからLDを経た景観
寝室の仕事コーナーからも赤坂・青山エリアの景観が広がります
廊下
薄暗い共用廊下から玄関に入ると、左右で壁仕上げが変わったこの廊下へと進みます。左側のやがてカーブしてゆく金属調のテクスチャーの壁に対して、右側はタイル仕様のカチッとした仕上げとなっています
左官壁裏の水回り
カーブする左官壁の裏には、既存を活かした水回りが、そしてカーブ壁の裏にはトイレが隠れています
カーブする左官壁のディテール
カーブする金属調左官壁には、斜めのラインと左官の鏝ムラをわざとつけて、柔らかさと硬さの両面を持たせ、見る角度と時間帯によって違う表情をみせてくれます
リビング空間とステレオセット
赤坂の夜景を見ながら楽しむ高音質の音楽と映像(プロジェクターは天井に収納されています)は最高の贅沢です
リビングダイニングの夜景
周囲が暗くなってからNさまが選ばれたレース地のカーテンを引くと、金属と大理石と鉄とヴィヴィッドな家具&スピーカーで彩られた魅力的なラウンジ空間となります
廊下から望むLDの夜景
夜の廊下は、床から照らし上げる照明が空港の誘導灯のように来客をリビングダイニングへと誘います