- 場 所
- 神奈川県箱根町
- 築年数
- 25年
- 面 積
- 128㎡(39坪)
- 総費用
- 2,000万円(工事費)/300万円(設計料)
箱根C別荘 戸建てリフォームHakone C Villa
天井・間仕切りを全て撤去して現れた大空間リノベーション
築25年の中古別荘を購入したCさまからのリノベーションの依頼でした。キッチン、ダイニング、リビングが小部屋に別れ、廊下で区切られた窮屈な間取りの別荘を、風通しが良く、明るく、どこの部屋からでも緑が見える別荘にリノベーションすることとなりました。
始めて現場を見た時点では、既にCさまが自力で壁を解体した第1期工事の後で、将にスケルトン状態でした。柱や筋交いを抜きながら、その分を違った場所で補強する方針に定め、ここから工務店に入ってもらい、構造的なリノベーションである、第2期工事を行ないました。部分的に集成材や鉄の部材を入れて、頑丈に固めてゆきました。補強の結果、大きなLDKの上部にロフトへのブリッジが掛かることになりました。
第3期の工事は、水周りの位置を決定した上で、給排水と電気を廻し直し、床のフローリング、壁には断熱材を施工した後、プラスターボードや下見板張りの仕上げ工事です。壁にはブリッジへと登る梯子を取り付け、キッチンや洗面も基本的に使えるレベルまで製作することになっています。リビングには薪ストーブの設置も行ないます。
第5期工事は、天井に断熱材を施工し、下見板を貼り、プラスターボードの壁を塗装で仕上げ、造作キッチンを完成させました。予定しています。フローリングのワックス掛けは、施主と設計で一緒に行なう約束になっています。この工事の直前に、お施主様がDIYで第4期工事として、ウッドデッキを完成させています。
(2017年8月23日更新)
リビング吹抜けの上部
リビング上空の吹抜け空間です。構造補強の結果現れた、橋状の部分は、ロフトへと繋がるブリッジとして活用しています
キッチン
大きな(2.4m×1.2m)イート・イン・スタイルのアイランドを中心に据えたキッチンです。板張りのリビング壁の後ろには、寝室への廊下が隠れています
薪ストーブコーナー
ボーダースタイルの石を壁に、大谷石を床に貼った薪ストーブコーナーです。ダッチウエスト社のニ次燃焼型の大型ストーブです。右奥に見えるのが玄関で、左奥が洗面への扉です
書斎からリビング、寝室へと視線を通す開口
薪ストーブの石壁の開口越しにリビングを覗くと、この別荘で一番長い軸を体感できます
フローリング詳細
杉の3センチ厚の無垢フローリング材をソリの方向性を考えて、朝鮮貼りにしています
ロフト
浴室、洗面、洗濯部屋の上部には床を張って、書斎としても利用できるロフトができました
リフォーム前のリビング
中央に廊下があり、各部屋が小さく区切られていたリフォーム前の様子です。それぞれが小さな空間で、写真をきちんと撮影することも難しい部屋構成でした
ロフトから見下ろしたキッチン
大きなアイランドスタイルのシンクキッチンは、家族四人で座っても余裕の広さです
キッチン
大工造作で作ったアイランドとI型キッチンの組み合わせです
パントリー収納
オープンな棚だけを用意したパントリーは、お施主様が買い揃えた食材がきれいに並びました
リビングと大きなウッドデッキ
大きなウッドデッキはお客さまのDIY施工です
薪ストーブコーナー
リビングには大きなソファを置かず、床に直接腰かけるスタイルでの別荘ライフです
リビングとダイニング
家具が入ったことで、落ち着きを増したリビングダイニング空間 です
ロフトからの見下ろし
既存の天井を取り外したことで、大空間が広がりました。屋根裏には断熱材を新たに施工し、保温効果を高めています。
リフォーム前後の平面図
廊下で区切られていた小割の空間が大きな空間に統合されています。ダイニング・キッチンから南側の緑が一望できる空間構成になりました