代官山N邸リフォームDaikanyama N Apartment

代官山N邸リフォームDaikanyama N Apartment

場 所
東京都渋谷区代官山町
築年数
築19年
面 積
103㎡(31坪)
総費用
2,800万円(工事費)/300万円(家具)/250万円(設計料)

部屋構成と天井ラインを整理して2倍に広くなったLDK

代官山駅前にある築19年の高層マンションの中層階のお部屋のリフォームです。

従来は100平米超えの面積がありながら、廊下が長い3LDKの間取りで広さを実感しにくいプラン構成でした。お子さまが二人いらっしゃることので将来的には子ども部屋は二つ欲しいとのお話しでしたが、広くて快適なLDKがあれば、部屋は最低限の広さでも良いとのことでしたので、(建築基準法上の)二室一室の採光ルールを使って法規上も居室と認められる無窓の子ども部屋を作るリフォームプランをご提案致しました。

お子さまの様子を見ながら調理ができるフルオープンなキッチンは、収納を増やし調理家電などを隠せる仕様としつつ、大きなアイランドカウンターを設けました。ダイニングのテーブルは大判の大理石柄のタイルを使って特注したもので、キッチンアイランドとサイズを合わせています。従来はガタガタしていた天井ラインですが、天井裏の設備とダクトルートを整理することですっきりとした折り上げ天井とすることができました。目立っていたコーナーの柱型部分は、窓周りと合わせてフレームや折り上げ天井の立ち上がりなどに要素を分解して、素材を合わせて使うことで圧迫感を減らすデザインとしています。

浴室は新しいユニットバスに交換し、洗面やトイレなどその他の水回りは造作家具をメラミンで作ることで費用を抑えつつ、玄関ホールから廊下への流れも同様に照明や壁紙などを工夫して、リビングダイニングのテイストに合わせています。

リフォームで間取り変更までできることをご存じでなかったお客さまからは、当初考えていた想定の予算は超えてしまったが、とにかくそれ以上の満足感を得られる空間になったと大いに褒めて頂きました。


(2019年11月27日更新)

リビングダイニングキッチン-1

南窓から富士山が、東窓から東京タワーが望める開放的なLDKとなりました

リビングダイニングキッチン-2

古オープンのキッチンは、調理台として使えるアイランドカウンターとダイニングテーブルの寸法が合わせてあり、一体的に使うことが可能です

リビングダイニングキッチン-3

大きなRCの柱型がコーナーに立つリビングだったので、その柱の間の壁に大理石調タイルを張り、ソファがすっぽり収まるニッチに見えるようにデザインしています

リビングダイニングキッチン-4

南面サイズの違う二つの窓は、一体の枠を廻し、間の小壁を木張りとすることで、一枚のパノラマウィンドウに見せるようにデザインしています。天井の折り上げラインがすっきりとしたことで、天井高さも増して感じられるようになりました

廊下からリビングダイニングへの入り口

従来はPSスペースとして使われていた空間でしたが、工事前の解体調査で不要な部分が多くあったので、掘り込み収納として活用しています。廊下の扉は大きくガラス面を取って、暗くなりがちな廊下への採光を考慮しています

玄関ホール

元々あった壁面収納を活用しつつ、扉にはダイノックシートを張り、コーナー面姿見の鏡を張り、スタイリッシュな玄関ホールとしています

洗面室

ビルトイン型の洗濯機しか置けない洗面脱衣室だったので、洗濯機の位置を逆転させることで、大きな日本製洗濯機を置けるようにした洗面カウンターです

コーナー柱型周りのデザイン

マンション特有の部屋のコーナーの柱型は、フレーム要素(壁面一面と下がり天井を同じ素材で囲っている)とPS部分を活用したニッチ収納、折り上げ間接照明と、カラーガラス張りの面と分割してデザインすることで、柱型の無言の存在感を消すようにデザインしています

特注ダイニングテーブル

3m×1.5mの大理石柄大判タイルを天板として落とし込んだ特注のダイニングテーブルです

リビングダイニングのビフォー&アフター-1

正面右側にあった閉じたクローズドキッチンと右側ピアノ背部にあった個室を撤去しています。キッチンのコンロとシンク位置はほぼ変わっていませんが、キッチンの扉材の色や素材を細かく分割しつつデザインすることで家具的に見えるようにしています

リビングダイニングのビフォー&アフター-2

二段の折り上げ形状だった天井のラインもすっきりとして、体感的には2倍ほどの広ろがった感じがするリフォーム後のLDKです