- 場 所
- 東京都港区白金台
- 築年数
- 36年
- 面 積
- 139㎡(42坪)
- 総費用
- 4,500万円(工事費)/リース(家具)/600万円(設計料)
白金台H邸リフォームShirokanedai H Apartment
白金台H邸リフォームShirokanedai H Apartment
ヴィンテージマンションを再販用にグレードアップリフォーム
これまで賃貸として活用してきたヴィンテージマンションのペントハウス住宅(最上階住戸)を売却したいとのご相談から始まったプロジェクトです。以前、ご自宅リフォームのお手伝いをしたことがあり、リフォーム再販に詳しい不動産仲介会社の担当者と二人三脚で、間取りやインテリアを考えてゆきました。
リビングダイニングには構造的にどうしても撤去不可能な柱型と壁が残ってしまうので、それらをキッチンや廊下との間仕切りとして、どのように見せるかが一番のデザインのポイントなりました。オープンなキッチンながら、ダイニングからはカラーガラスを両面に張った壁で適度に視線が区切られるので、そこに軽食やお子さまが勉強できるカウンターを設計致しました。ダイニング側からも、ちょうどダイニングテーブルを正面で受け止める壁の役割を担って貰っています。大きな窓のある東南面に対して、小窓と柱型が表れてしまう南西面の壁は、壁全体をL字型のフレームで纏め、その中に大理石張りの壁と、柱型も造作家具と一体化させるデザインとして見せています。
玄関から廊下、リビングへと続く壁は、チーク板張りとして、納戸の扉やエアコンの扉も一体化させ、ヴィンテージ感を感じさせる要素として考えています。キッチンは再販物件ながら手抜きせず、機器類や収納も使い勝手を想像しながらデザイン性と機能性を併せ持つように考えています。プライベート部分は廊下に家族用の書庫を設け、水回りは全て刷新し、主寝室には大きなウォークイン・クローゼットと自然光でお化粧ができるコーナーを作っています。
(2018年9月4日に更新)
リビングダイニング
玄関からの視線は真っすぐに通しつつ、キッチンとダイニングの視線を適度にカットしながら気配は感じさせるカラーガラス張りの壁
リビングダイニング-2
構造的に撤去不可能な柱型はクロスパネル巻きに、壁は両面カラーガラスで端部はステンレス鏡面磨きと仕上げを変えてデザイン的に処理した
リビングダイニング-3
ソファ背面のリビング壁はクロスパネル張りとして、プライベートエリアへの扉も一体化させて隠している
リビングダイニング-4
小型窓と柱型がある南西壁は、L字型のフレームを通し、大きな壁面は大理石張りとして、柱型と窓はテレビ収納の造作家具と一体的にデザインしている
キッチン&イートイン・コーナー
イートインカウンターのある開放的なセミ・オープンキッチン。ガスレンジ壁は大理石調の大判タイル張り
キッチン-2
キッチン側からダイニング側を望む。イートインカウンターとカラーガラス壁が積層することで、リビングダイニングの気配は伝わるが、視線が抜けない適度なプライバシー感が
イートイン・コーナーと廊下
イートイン・カウンターは軽食時やお子さまの勉強、奥さまのお友達の来訪時などに重宝しているとのこと
リビングのビフォー&アフター
空間に対して異要素としてあった柱型と小窓をTVカウンターと一体化させたデザイン
玄関ホール
姿見やプライバシーのための引き戸、沓脱線や靴収納等、複雑な要素が重なる玄関ホールをデザイン的に処理した
玄関ホールのビフォー&アフター
かつてはガタガタしていた壁面戦を各要素毎に素材を変えて整理した
主寝室
ヘッドボートとなる壁にはアクセントクロスと照明を、ウォークインクローゼット側の壁も腰壁をクロス張りで設けた
ウォークイン・クローゼット内のお化粧コーナー
自然光でお化粧ができる作り付けのドレッサーコーナー
洗面
明るく開放的なダブルシンクの洗面所
浴室
ハーフユニットバスを使って防水性を確保しつつ、腰上の大理石調タイルとステンレス鏡面枠と強化ガラスで高級感を演出した浴室
廊下のライブラリー・コーナー
プライベートエリアに入ってすぐの幅広廊下を使った家族ライブラリーコーナー