古さと水平面を活かした木質系再生リフォーム

築41年のヴィンテージマンションのスケルトンリフォームです。木質系素材と塗装の仕上げで、古さを活かした雰囲気のあるインテリアとしました。

開放的な連続窓が特徴の東西に細長い２ＬＤＫのマンションでしたが、水平性が強調された空間の魅力をより活かすため、床はオークフローリング、天井はウォールナット羽目板張りとし、室内を木質素材でサンドイッチしました。

それまで窓だった西面は、隣地の景観とプライバシーを考慮して一部にピクチャーウインドウを切り抜いた壁に変更しています。

水廻りの位置はほとんど変えていませんが、床下の給排水管は全面的に交換し、浴室・洗面室・トイレ・キッチンの設備もすべて刷新しました。

暗かったキッチンは、対面カウンターにすることでダイニングと一体化した明るい空間に変わりました。狭かった洗面室はトイレの向きと入り口を変えることで、ホテルライクのスタイリッシュな洗面・トイレへと変身しています。

収納が少なかった玄関廻りは、ブロック造の壁を取り壊して造作家具と斜め壁で構成されたコンパクトながら収納量十分の空間にリフォームしました。ガタガタしていた廊下も壁面状のスッキリした収納に沿ってリビングと繋がりました。和室はヘッドボードと姿見を備えた快適な寝室になりました。

（2012年9月18日更新）