隣接2住戸のリフォーム_グレードアップと大容量書庫

築浅の高級マンションを二戸隣接でお持ちのお客さまからのリフォーム依頼でした。新築時から賃貸住宅として貸していた部屋が戻ってきたタイミングで、使い勝手を良くなさりたいとのことでご相談が始まりました。

元々は2住戸を合わせて、４LLDKKの変則的な間取りとなっていましたが、研究職のご主人さま用の大書庫を備えた書斎に、ウォークインクローゼット付きの主寝室、二人のお子さまの部屋をどうレイアウトしてゆくかから取り組みました。まだ使えるけれど、すこし使い勝手悪いキッチンの活用法やリビングダイニングの家具のアドバイスを続ける中で、一つの住戸はレイアウト変更は寝室とキッチンだけと最小限にして、インテリア素材のグレードアップリフォームに費用を使い、もう一つの小型住戸は造作家具の本棚を多数そろえた書庫＆書斎へと、スケルトンでのリフォームを行う方針が決まりました。

リビングダイニングはイタリアの高級ブランドのミノッティやモルテーニの家具で揃え、ライティングビューローも兼ねた大きな壁面収納も作りました。キッチンは結果的には全面作り直しとし、通用口を廃し、ダイニング側に張り出したL字型カウンターを付け加えることで、収納量を大幅に向上することができました。

書斎＆書庫は、通路幅60センチの両側に単行本や文庫本、CDの奥行に合わせた本棚をなるべく多く、そして効率的に設けるというタスクに挑戦しました。こちらは和の雰囲気を感じる空間になさりたいとのことで、窓際には障子を設け、赤い和紙を張った書斎テーブルなどを設けています。

（2020年5月11日更新）