麻布台M邸リフォームazabudai M Apartment

麻布台M邸リフォームazabudai M Apartment

場 所
東京都港区麻布台
築年数
0年
面 積
176㎡(53坪)
総費用
3,500万円(工事費)/500万円(設計料)

仕上げ材と建具と造作家具で作り上げた最高級リノベーション

新築高級マンションを、将来はお客さまの住居として使えるグレードに、しかししばらくの間は高級賃貸として貸し出せる仕様にしたいとのことで、デザインしたリノベーション事例です。

間取りの変更は最小限にすべく、リビングは隣の洋室の壁を30センチ移動するだけにとどめ、引き込み戸で行き来できるように改造、併せて壁掛けテレビの壁を大理石張りとして、書斎に変った隣室へのアプローチを造作家具で作り込んでいます。キッチンは設備の関係しない中央のアイランドカウンターを改造し、無用な引き戸を撤去しました。玄関ホールは来客用トイレをシューズインクローゼットに変更したほかは、仕上げ材を床壁共に変更し、リビングへの扉を黒檀突板のものに交換しています。トイレは位置を変えずに入り口の向きを変え、廊下沿いにずっと続いていた壁面収納は一部削って、飾り棚を作って廊下をギャラリー的に使えるように改造しました。

仕上げ材は、玄関の大理石(シルバーフォックス)、カラーガラス、黒檀突板、キッチンはクォーツストーンのカウンターに、大判大理石調タイル、リビングは天井にウォールナット突板をはり、壁にはライムストーンと大理石(グリジオ・ビリエミ)を張り、チークとクォーツストーンの造作家具を組み込んでいます。

照明計画は、新しく仕上げた素材がドラマチックに映えるように、グレアレスのダウンライトを中心にレイアウトしています。

(2017年7月31日更新)

リビングダイニング

壁掛けテレビのある壁はグリジオ・ビリエミの大理石張りとし、左右対称の引き戸はレザー張りとしています。右側に見える壁はレザーと色が揃ったカラーガラス張りです

リビングダイニング-2

輝きのある大理石と、しっとりとしたツヤ感のある人工レザー、自然の模様が映り込んだチーク突板と個性ある素材を組み合わせた空間

リビングへの黒檀建具

更に強い個性のある黒檀の突板で作った特注の建具は、両袖を透明ガラスにすることで、その存在感を更に高めています

リフォーム前のリビングダイニング

リフォーム前の空間は、ボリュームの大きさはありながらも、四方が窓以外全く同じ仕上げのクロスとなっていました

書斎入り口

かつての洋室は、2方向から入れる書斎へとリフォームしています。蔵書が映える造作本棚と書斎入り口は同じチーク柾目の突板で作っています

来客用トイレ

大理石の天板にチーク突板の収納ボックス、大理石調のタイルを床と壁に張り、硬質感がある空間としています

玄関ホール

キッチンへの勝手口、収納扉、シューズインクローゼットにリビングへの扉と扉が4本も連なった玄関ホールは、ソ黒檀のリビング扉以外は壁と様相を合わせて、隠すデザインにしています

玄関ホールからプライベート廊下を望む

プライベート廊下は突き当りに大判大理石調タイルを張り、右側に引き戸に隠された洗濯機コーナー、左側のギャラリー収納を設けています

プライベート廊下

奥行き45センチと使い勝手が悪かった壁面収納は撤去して、アートコレクションを飾ることができるギャラリー収納を作りました

キッチンのオープンカウンター

キッチン中央にあったアイランドカウンターは、そのままダイニング側へとカウンターが続くように延長しています。素材もクォーツストーンに替え、下部には大判タイルを張って間接照明で照らしています

レザー張り建具のディテール

引き込み式のレザー張り建具は、目地高さを壁張りの大理石の石割と合わせ、焼き付けのスチール特注取っ手を組み込んでいます。レザー張りの個所には細かくスティッチを入れて、レザーの質感を際立たせています